シアワ星

お城です。

A3!ストーリー感想②〜にぼしを巡る冒険

前回

https://men9n.hatenablog.com/entry/2021/06/02/003230

 

概要は全く同じです。

ストックが9個ぐらいあるのでさっさとあげていきます。

 

にぼしを巡る冒険

 


夏組二回目!通算六回目かな?脚本家の綴くんが悩んでますね。

猫ちゃんを題材にしたお話です。ケモ耳オタクくんはニッコリです。

 


今回はデザイナーコンビの幸くんと一成のお話。前回の春組もだけど、演劇から入ってない子たちだね。そして今回も当て書きではない脚本。綴って春組公演で準主演をやっていなくて、他の子よりも公演での成長描写が少なめなのは脚本家としての成長をメインに描いているからなのかなー。10幕でガッツリ拾ったのは、「脚本家」の次のステップとして「役者と脚本家」を描くためですよね。はい。綴の話は春組第三公演でします。完全に脱線です。

 


今回の課題、「関係性」。

まだ育ってないからね。当然っちゃ当然。そして物語の地盤づくりとして大切なところです。

 


夏組のモチーフは友達なので、第二幕ですでに「友達の関係」は出来上がってはいるよね。

幸くんって強がりと言うか、防御=攻撃の子でつまり本当の本音を吐くのって苦手なんだと思います。一成も人の顔色を伺ってしまう子で、幸くんとは逆で常に防御している感じですね。他人に合わせがちだから先導って出来ないだろうね……。そしてどちらも素直に本音を他人に伝えるのは苦手なのよね。そんな2人が描く「関係性」。いったいどうなるのかにゃ~。

 


行き詰まり悩む幸くん。すごく真面目な子なんだろうなっていうのが伺えます。対して一成も兄貴分感がない、と言われてしまいます。課題ですね……。

衣装も思いつかないということで焦っている様子の幸くん。三角や椋くんたちも幸くんのために協力しています。さりげない描写がうまいなあ。幸くんって誰にもわかって貰えないっていう悩みを抱えているのもあっていつもひとりで頑張っているように見えるけど、こうやって引いて見るとめちゃくちゃいろんな人が関わっていることがわかります。春組の公演ストーリーと続けて読むとその描写が顕著だよね。幸くん本人がそれに気付けるか気付けないかなのかなあ。

 


サイドカズナリ。一成が悩んでいることを察す夏組メンバー。夏組って理由は様々ですが人の顔色を伺う子ばかりですね。だからみんな変化に敏感に気付くし、そして自分はため込んじゃう。そんな夏組だからベストフレンドになれたんでしょなあ。しみじみ。

そして前回の春組同様背中を押すリーダーの描写。ふふふ、ステキシナリオだね。

 


天馬に背中を押され意見を言ってみる一成とその言葉で感情が爆発する幸くん。一成はどうしようってなっちゃうけど、幸くんの本音を引き出すのも大切だった。よくやったなって言うすべてを理解してる風の天馬くんたまんねえな。

生みの苦しみと悩みはモノづくりを生業にする一成と幸くんだから共有出来たよね。ほんと材料の使い方がうまい。

そしてその光景を見守る夏組。春組は誰も見守ってなかったのにな。ちょっとしたところでキャラクターを出すのがうまい。とにかくうまい。

 

 

衣装を褒められ「オレ」を「オレたち」と言い換える幸くん。こうして読んでると、他人と意見を言い合い何か作るなんて苦手そうだった一成が合作サイコーマンになったのってこれがきっかけというか、これがめちゃくちゃ嬉しかったからなのかもね。え……なに……?一成に対するこの感情は……む、むすこ……?あ……。(将太クンの真似)

 


始まったにゃ!ここは楽で安全だけど冒険がないことに気が付くミケタマ。なんだか一成の生き方みたいですね。対比なのかな?

関係ないですがプリティーリズム・ディアマイフューチャーのお弁当プリズムアクトを思い出すにゃ~!そんなのつまんない!パンチ!

 


「一人で生きていける」「心配なんて押しつけがましい、誰も頼んでない」これは狂ったシロのセリフだけど幸くんの言葉だよね……。そしてクロと仲直りするためににぼしを探すシロ。泣けるにゃ……。

 


自分のキャラじゃないって壁を作っていたシロにアドリブで自分のキャラを投影する幸くん。分かりますか?これ、この良さ、この成長具合。分かりますか?攻撃でも防御でもない。手を繋いで受け入れランラララララ~(♪ワンダーランド・ア・ゴーゴー‼)です。

そしてそして兄貴分感がネエと言われた一成が三角から「おにいさん」と呼ばれる。いやーーーめちゃくちゃさりげないですすべてが。

 


個人的にさりげない描写がうまい物語って大好きで。描写が押しつけがましいと冷めてしまうというか、読んでる最中にスタッフの顔が浮かんでしまうというか。世界観に没入出来なくなってしまうんですよね。あとさりげない描写は物語のテンポも良くなると感じます。ほんとこれは百パーセント個人の感覚なんですが。

もちろんこれは初見ではないからの感想です。そのため、このセリフ大事なセリフだったんだ!と気付いたりします。しかも自分は物語初見の時は展開気になってあまり丁寧ではなくせかせか読んでしまうので、周回だからこそ気付けたり感じることです。初めから丁寧に読む人は初見で気付けると思います。わあなんてさりげない良い描写!みたいに。

何が言いたかったのか忘れてしまったけどとりあえず、もう一回読もうと思わせてくれるストーリーって凄いなって思います。この感想みたいにどこがおもしろいのかを論理的に説明することも出来るけど、「もう一回読みたい」と思わせる気持ちって理屈じゃないと思うんだ。好きなものは永遠に飽きないタイプだけど、広く浅くいろんなものを楽しみたいタイプなので自分がこうやってひとつのものを反芻しているのを見るとああ~きっとこれのことが大好きなんだな~と実感します。いまだにハム太郎のキャラソンを日常的に聴いてるオタク多分わたしだけだよな。草。

 


まとめ

天馬くんかわいい