シアワ星

お城です。

A3!ストーリー感想①〜不思議の国の青年アリス

 

お疲れ様です。めんくんです。

なかなか天気が安定しません。閉まった冬服を取り出しました。

 

今回は以前書いたA3!の公演ストーリーの感想をあげます。

 

この感想はストーリーを読み終わった後に筆を取ったものではなく、読みながらその時その時に思ったことを書いたものです。そのため要点がなく感情のまま走っているものとなってます。そして初見の感想ではありません。他人用に書いたものでもないので一言で言うと読みづらいです。

 

読みづらい感想を何故あげるのか。私が言いたいことはこれです。

この感想を読むためにA3!のストーリーを読んでください。

 

せっかくブログを作ったので自分のためにもどんどん活用していこうと思っています。

 

 

不思議の国の青年アリス

 

 

春組第二回公演、A3!一番最初のイベントストーリーですね。

 

最初と言うことでまだ春組の仲が完成していません。脚本も最近では当て書きが主ですが、今回はそうじゃないと言うのもまだ周囲に対する想いが育ってないのかなあとか思えます。

 

今回は社交性が低めで放っておいたらマジで会話をしなさそうな至と真澄がメイン。

最初にこの2人を絡ませるの、とても良いなあと思いました。前述通り放っておいたら確実に絡まないからいくら他の子たちが絆を深めても浮いてしまうし、読んでいる側としてどうしても気になってしまうからです。

プリキュアを観ているとよく陥るんですよね。この子とあの子は仲良いけどあの子とその子はどうなんだろう……。とか、いらない心配をしてしまい話に入り込めなくなってしまうんです。

 

春組の最年長と最年少だし世代も話題も何もかも違う2人。

感情的にならないようにしたいと言った矢先に感情的になり至を避ける真澄。

大人なんだからと大人を押し付けられモヤモヤする至。

対等な喧嘩じゃないけど、ぶつかってしまうリアルな掛け合い。グッドですね。

 

舞台上で嚙み合ってればいいんじゃないすか?って言うのも絶対今じゃ言わないよなあ。演技への意識だったりがまだ薄いんでしょうか。呼吸を合わせるのはとても大事なことだとA3のストーリーを読んでいて学びました。

 

監督の求める演技をすることが目標の真澄。それ故にアドリブを拒否するし他の意見を受け入れない、柔軟性がない真澄くん……。あまりにも問題児だ。

 

そして解決しないまま本番へ。公演を重ねて変わっていくっていうのは作品の土台として「舞台」を選んでいる意味と理由を感じます。

 

何とかしようと積極的になるもそれが浮いてしまう至と合わせようとしない真澄。

「大人だから」頑張る至と「大人になるため」引いてしまう真澄。

うまい。道具の使い方がうまい。柏手打っちゃいます!

 

そして、至動きます。

はやく行かないと騒ぎになっちゃう至くんの顔面と花咲学園の規律の良さ。

至を避けようとする真澄に叱咤するのは咲也。う~ん、イイ!輪が出来上がっていきますね。ここで遠慮せずに怒ることが出来る咲也くんは立派なリーダーですよね。

そしてここの至くん大人の力を最大限に使ってますね。(午後有給取りました車で迎えにきましたなどなど)

 

今回の恐らくメインテーマ「わからない」「正反対」「大人」。

一番最初のイベントで「分かり合えないことが分かった」というメッセージを入れてくるの……マジ……びっくりしちゃったな。

読んでる側(プレイヤー)もまだキャラを理解していない段階ですよ。なんて言うのが適切かわからないけどこのゲームが描きたいのは「キャラクター」じゃなくて「キャラクターを通したメッセージ」なんだと解釈しました。

でもちゃんとキャラクター商売ソシャゲとしてちょこちょこキャラクターを描くための伏線も入れてあります。うんうん、こういうの、オタクくんは気になっちゃうよね!

 

個人的にA3って描写と空気感のリアルさに長けているなって思います。

例えば真澄くんが大人に対して凄く幻想を抱いているところ。自分も真澄と同じ高校生の時って、至ぐらいの年齢の人をもっと大人だって思ってた気がします。思い出の引き出しって言うんでしょうか。凄くリアルに引き出せます。細かい展開だったり設定は全然リアルじゃないんだけど、自分の物語に求めるリアリティって空気感のリアルさで、A3にはそれがあるなと読むたびに思います。

 

そして殻を破る真澄くんの舞台が始まります。

公演曲が流れ始めるとガッツポーズしちゃうよね。プリキュアの説教BGM入った時の感覚。

あと曲のアレンジマジで良いよね。

アドリブを入れてコミカルかつ「いつもの春組」のような雰囲気。冒頭で綴が真澄に対して「頑張っているというか無理をしている」と言っていた。いつものということは今は気も片意地も張っていない真澄くんということですよね……。

楽しそうに演技をする真澄くん。監督の気を引くために演技をしていた真澄くんだけど、演技そのものを楽しむことを覚え始めます。劇的ではなく少しずつ変わっていく。マジで丁寧だなあ。

 

教授のセリフ「黄金の余暇、モラトリアムは今だけ。大いに楽しむべき。」

このストーリーでは真澄くんが急いで大人になろうと焦り失敗していました。繋がりました。そして教授の言葉に対して楽しそうに返す真澄くん。楽しんでいるんですよ。黄金の余暇を。

「演技に興味がなかった2人の公演」で真澄くんが演技を楽しむようになりました。

 

たまんねえ~~~~~~~~誰このシナリオ書いてるの~~~~~~~うますぎやろがい!!!!!!!!!!!

 

そして公演終了後にひとりで劇場に居る真澄くん。

演劇が好きになる真澄くん。監督に出会ったおかげでいろいろなものが増えている真澄くん。真澄くんの成長だけでもこの物語めちゃくちゃ泣けるんだけど……24人分もあるの……?とんでもねぇや!

 

分かり合えないことを分かり合うって他人と接して生きていくうえですごく重要なことだと思います。

気付きます。

この作品は「人生で大切なことを教えてくれる作品」だあ!!!!

女児向けアニメってコトネ。理解しました。

 

まとめ

A3!めちゃおもしろいね。