シアワ星

お城です。

A3!ストーリー感想⑨〜Knights of RoundIV THE STAGE

前回だべ

https://men9n.hatenablog.com/entry/2021/06/03/000951

 

これでストックはラストです。

次からは新規感想だね!ちなみに確かこの感想一つ書くのに短くて1時間30分、長くて2時間30分ぐらいかけて書いてました。熱意だね。

 

Knights of RoundIV THE STAGE

 

 

春組第五回公演。至主演の話ですが……。

この話、順番を無視しまくり千景が何者なのか知る前に読んだ話なので細かいところを覚えていないうえ、さっきも言ったけど千景のこと全く知らない状態で読んでいたので楽しみです。

 


至の大好きなゲームのお話。ゲームを周回するオタクの発言に引く春組のみんな。

改ざんすればあっという間に最大値にできるデータに時間かけて何が楽しいの?っていうあまりにもノーロマンな千景。

 

至のサンタさんから貰ったというワードに反応し、そんな時代があったんだあ~ってみんなで好き勝手言います。ここで咲也くんがサンタに反応しているのって至とサンタの結びつきが意外ってことじゃないよねきっと。クリスマスの咲也くんの話聞いてから読むとおお……となるなあ。

 

そしてナイランの舞台化のオファーがMANKAIカンパニーに来ます。固まる至。どうなる至。

立ち絵アリのイケメン登場です。イケメンの顔を見てまた固まる至。謎のイケメンは「チガ……」と呟きます。友人のようです。しかし至の様子がおかしい。ただの友人関係ではないことがわかるね。

初の原作アリ。新たな挑戦。そして脚本は綴が書くの?すごいっすね。

そして至自ら「春組でオレの主演でやりたい」と。消極的な至からは想像できない姿だ。ただのファン心ではない別の想いもあるんでしょうね。

シリーズディレクターの星井さんに納得して貰えるものじゃないと本公演は出来ない、とかなりハードルが上がった舞台。

 


みんなでナイランをプレイすることに。ゲームもサクサクこなす真澄くん!本当に何でも出来るのね。

そして脚本を仕上げる綴。重要なエピソードだけ抜粋してアレンジしたとのこと。すごくね??そんなこともできんの??いやそこ突っ込むの野暮なんだけど、ゲームもやった訳?あれプレイしたことあるって言ってたっけ?もう覚えてない。(ちゃんと読んでる振りして読めてないよ)

 


メインストーリー二章後なのでシトロンの王位継承問題も解決済。自ら王様に立候補します。良かったね、本当に。

そして至ことオタクによる役の采配。脚本もチェックするオタク。こんなに張り切っているオタクはとても珍しい。本当に好きなんですね。

 


いろいろと準備をして星井さんの監修会が行われます。星井さんは「原作を意識しすぎだ。あくまで舞台というメディアの意味を出してほしい」という要望を出します。

そして役作りのために順番にキャラクターを説明するオタクくん。オタクこと至くんは常に饒舌というよりも、時々ふらっと現れなんかめちゃくちゃ良いこと言うイメージがあるから至が中心にいて発言をたくさんしているのって新鮮。

 

RPGはひとりでやるイメージだったけど、こうやってワイワイみんなで話すのも楽しいですねっていう咲也くんの言葉に曇る至。さてはて。

 

ぐぬぬって言う至。言うか?ぐぬぬって言うか?オタクは言うか……。

普段運動なんて絶対しない至が体力づくりのためにジョギングにも挑戦。本気なんすねぇ。しかしこだわりが強ければ良いってもんじゃありません。ひとりで稽古を続けます。うーん、不穏だな。

そしてその姿を見て声をかけるシトロン。至の過去話が始まります。運動音痴故にからかわれることが多く、どんどん暗くなってしまった。そのころにハマっていたから特に思い入れが強いかも、と。

至が自分の演じるランスロットに納得出来ないのは、ランスロットは自分の中で理想のヒーローだからなんですが、「こんなのランスロットじゃない」というファン心よりも「どうして自分はランスロットになれないんだろう」という自身に対する悔しさや怒りの方が強い気がします。

それに対してシトロンも気持ちがわかると自分の話を始めます。先生?

 

自分の頭の中にはこの世のどこにも居ない理想の王様が居て、どうやっても近づけないから無理してつらくなるばかりだった。でも、理想があるから頑張れる。

 

え?!?!?!?!?これ…………プリパラ……HAPPYぱLUCKY????完璧じゃないけどね完璧目指すってやつ……。完璧じゃないからこそ完璧を目指すんですよね。完璧でいることが大事なんじゃなくて完璧を目指すことが大切なんだと思います。

 


そして星井さんへお披露目。キャラを演じるのはうまいがキャラを演じすぎていると。

星井さんが舞台である必要性について語ります。わかります。物語と一口に言ってもその媒体によって表現演出切り口って変わると思います。同じシナリオを使っても例えば漫画とアニメでは表現が変わりますよね。わたしもクソオタクなので作品に対して一番重要視するのはその媒体である必要性なんですよね。キャラや物語に対してこうじゃなきゃありえない!って言う考えは持ってないそこらへんはフットワーク軽めのオタクなので、漫画の実写化なども普通に見るし好きです。ただ、実写化するなら実写である意味が欲しいって思う。キャラに寄せるんじゃなくて、現実に寄せた表現が見たいって思ってます。

 


そして星井さんのOKが出ず、プレ公演のみの方向性に。

ファンの声が大きければ星井もOKを出さざるを得ない。外岡がファンの期待を煽るために人気実況者「たるち」の正体を公表してはと提案します。

監督は渋ります。外と内の顔を使い分けている至がそんなこと望むわけがないと。

この策はそもそも根本的な解決にはなっていないし、至の気持ちを考えていない。至は「たるち」の世界をとても大事にしている。外岡、最悪だよ!!!!!!!将太の寿司に出れるかもしれん。

 


そして外岡との仲を交えた過去話が始まります。いや、ここねえ。至の顔の良さってキャラクターの意外性を演出するための設定かと思ったけど、それだけじゃなかったんですよ。至が必要以上に絡まれたのは容姿が目立つからだと。えっ、生きるのその設定?!マジびっくり。

わたしがA3にハマったきっかけって至のキャラ造形だったんですよね。さっき書いた「顔の良さ」という設定の使い方のうまさももちろん、(ロジック的なキャラ作りってすごい好きというか感銘オタクになる)A3は女児向けアニメってめちゃくちゃ言ってるんですけど、それが顕著にわかるのって至のキャラクター性だと思ってて。女児向けアニメでくくるのも乱暴なんで概念的に考えて欲しいんですが……。

一幕で至がカンパニーを去る理由って「他の劇団員との温度差を感じて、申し訳なくなった」からなんですよ。至って自分のことをオタクだし根暗だしひねくれてるみたいな言い方するけど、全然すれてないと思うのよね。ひねくれていたら温度差を感じたときにやってられっか!(アレクボイス)って自分ではなく周りのせいにして去ると思う。でも至は違った。自分のせいなんです。

わたしが至の何が好きかって、「人のせい」にしないところなんですよね。同括りでシャニマスの甜花ちゃんもすごく好きなんだけど、彼女も至と設定が似ているよね。オタクで社交性がなくて、でも人のせいにすることって絶対しなくて。反省と感謝が出来て、そしてちゃんと進める。至だって中学の時にいじめられていたから高校ではそうならないためにって原因を考えてそれを改善しようとしてます。すごく前向きで、すごく明るいんです。つまり女児向けアニメだよね。

 

そして高校時代のエピソード。親友に影で自分の秘密をバラされ笑われます。うーん……。外岡も高校生だし、有り得ないエピソードではないよねと思う。そして至はさらに殻にこもる。実況を始めたのはそれでもやっぱり誰かと話したかったから。また至の誰かと話したかった理由がただただ純粋に楽しみたいから。本当に純粋にゲームが好きで楽しみたいだけっていう。じわりとくる。そして今はカンパニーがあるから「楽しむ場」である「たるち」が無くなっても良いと言い切る至。くう。

 


至が主演に志願した理由が語られます。ナイランの冒険のおもしろさを知らない人に伝えたいって思ったと。至の語る布教って一方的な押し付けじゃないよね。自分の好きなものを知ってほしい、が主じゃないというか。自分を変えるキッカケになった物があって、他の人にもキッカケを作ってほしいから。そして楽しいを共有したいって言う純粋な心だよなあ。

 

そして千景も語ります。舞台で違う人間になることで、目を背けていた自分自身の感情に触れることができた。至も同じで「舞台」にはゲーム以上に熱くさせる何かがある。それを伝えればいいんだと。それを聞いて至、動きます。


ここの前説、省略しますが「ナイランと過ごした時間は一人一人違うかもしれないけど同じ楽しさを共有してきた。多くの人が同時に同じものを共有できるのは舞台だけの特権だ」と語ります。

ゲーム媒体だと画面との一対一になってしまうもんね。複数人が同時にストーリーをなぞって楽しむっていうのは舞台じゃなきゃ出来ない。ゲーム実況もそれに近い共有がある気がする。ってか今ドはまりしているゲームからこんなメッセージ貰えるのアツすぎる……。キンプリか?キンプリなの?A3……。


BGMめちゃかっけーーーー。めちゃくちゃRPGっぽい。最近RPG全然やってないな……。昔はよくやっていたのになあ……。とか思っちゃってやっぱA3って思い出解像度高いっす。めちゃくちゃ気が合うんだろうなA3のストーリー。
今回のストーリーと公演とでリンクさせている部分って「自分にしか見えないけれど大切な存在」の部分かね。そしてガウェインのこんなことならあの時お前を誘わなきゃよかったってセリフね。2人とも大切な家族を守っている。役に入ってるとはいえ千景の家族を失ってキレる演技くるなあ。

千景と至には内なるショタコニズムを感じる。非行ショタと内向的ショタ。


そして星井さんに気持ちを届けることができました。こういうところも女児向けアニメなんですよ。このストーリーを通して伝えたいことがあって、何よりもそれを大事にしている。それが目的だからそれ以外のところはそんな細かく描写いれないし、「そうはならんやろ」ってシーンがけっこうあったりするところ。それでいいんです。そしてそうはならんやろってオモロだから。これがいいんです。

 

外岡とやっと会話ができます。外岡マジでクソで笑う。他人をはちゃめちゃに羨むタイプ。個人的に嫌いなタイプですが、でも外岡もちゃんと前向きに進むタイプなのでとても良いです。女児向けアニメスピリッツ。

ていうか外岡暗いね?たるちも普段は愉快だからそこまで気にならないだけでまあ考え方が暗いんだろうなあ。ふたりの仲の良い理由って趣味が合うからとかじゃなかったんだろうねえ。似たもの同士なんだよ。(♫正体)

 


まとめというか反省

オタク故にもうちょい書きたい気持ちがあるけどオタク故に書くのに時間がかかってしまったから終わります。