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お城です。

A3!ストーリー感想⑬~春ケ丘Quartet

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引っ越しも完了してやっとこ落ち着いてきたので久しぶりに感想タイムです。
順番的にはウラオモテteacherなんですけど、わりと最近読んだばかりだったので今回は第六回公演を読もうと思います。


あと絵も描いてみました。ヴァイオリンの構造が分からなすぎて描かなきゃ良かったと後悔しました。

春ヶ丘Quartet


シトロン様のザフラ声って涙が出るかっこよさ。

冒頭の会話が切ないですね。シトロン様って年齢差省している?というぐらい達観したお方なのですが、バックグラウンドを聞くとその理由がよくわかります。なんというか、彼の経歴って次元が違うんですよね……。

複数の旋律で完成するタイプの楽曲ってもうその説明だけでオタク的にグッと来ますよね。ああ、この後誰かと協力して完成させるんだなと思えて……。プリンセスプリキュアを思い出す。

綴くんってプチツンデレだよね。そして相変わらず鋭すぎる観察眼。

ガイさんとシトロンが会話しているだけで嬉しくなっちゃうね。この2人にはこれからもたくさん思い出を増やしていって欲しいです。

シトロン様って普段はおちゃらけているけど、彼が王様になるためにしていた努力って一般人には想像も出来ないし、比べることすら出来ないレベルの重さと量なんだろうなあと思います。
「王様以外になりたかったもの」をシトロンに聞く綴ですが、子どもの頃から王様になることを教え込まれていたから「王様以外の選択肢」がそもそも浮かぶことがないと答えます。
A3って主演の順番もしっかりしてますよね。どの劇団員も今このタイミングじゃなきゃ出来ない話をするじゃないですか。ストーリー単体の構成も良いけど作品全体の構成も素晴らしい……。

春組にザフラ語が分かる千景が居るのってシトロンのザフラで過ごした今までも残るというか、繋がっていく感じがして良さを感じます。

ここでずいずいずっころばしを弾くシトロン様のおちゃめな所やっぱ好き。(告白)
嫉妬からヴァイオリンの練習を始める真澄くんですが、話の流れが自然で良いなあ。シトロンはヴァイオリンが弾ける→真澄が対抗しそうっていう発想でこのお話を考えているのでしょうか?ストーリー制作の流れが気になります。

至さんは体を使うことに関して不器用なんでしょうね。楽器なら運動と違って形ぐらいは出来そうな気がするけどね。

曲名。ここで伏せるということは後々出てくるに違いない!(そうだね)

しっかりと自分の足で脚本を持ってきたら「大丈夫?」と心配される綴……。真澄くんの甲斐甲斐しさがどんどん上がっています。あのタイプの梯子ベッドって放り込むの大変そうだ。

チェロ……うっ頭が……。

なんと、タンジェリンがカンパニーにアポ無しでやってきます。
叱咤するシトロン。タンジェリンの気持ちもシトロン様の気持ちも分かるのでここの喧嘩は苦しいですよね。シトロンが怒ることってめったに無いので本気度が伝わって余計胸が締め付けられます。

兄力を発揮する綴と一人っ子力を発揮する真澄くん。監督ちゃんの言うことだけは素直に聞いて張り切る真澄くんは愛しいね。

タンジェリンはトイレに1人で行けないほど小さいのに、王様になる重責を抱えてるんだな……。立派すぎます。
年が近いからなのか真澄くんに懐くタンジェリン王子の図、正直めちゃかわいいでしゅ!

タンジェリンはシトロンから日本文化について大ぼらを吹かれていたようです。ザフラに居ようが、誰が相手だろうとシトロンの性質は変わらないんですね。
そして厳しいシトロン様……。胸が苦しいぜ。

良いですよね。真澄くんがタンジェリンにヴァイオリンを教わるという展開。準主演の真澄くんがタンジェリンと関係を深める描写。タンジェリンが懐くっていう一方通行ではなく、教わることによって相互関係になるというか……。とにかく良い。

真澄くんもシトロンとタンジェリンのことが気にはなっているようです。なんだかんだみんなのことが好きなことが伝わって愛しいね。
そしてザフラ語にさらに磨きをかけている千景くんも、シトロンやガイのことが好きだからだろ!このこの~!と愛しくなるね。

王になるための勉強、努力って本当に私には想像がつかない程大変なんだろうなあと思います。
タンジェリンはシトロンのことを尊敬していて、大好きだからこそシトロンのようになれないことが辛いんでしょうね。至のランスロットの話と似た感覚。そういえば、シトロンも【理想の王様】の話をしてましたよね。

シトロンのことを語る千景さーん(;_;)

おいでおいでとタンジェリンを手招きする至くん、かわいい。
ミカとタンジェリン、ザフラコンビをフォローする年長組。ちゃんと働いてる!

ゲスパーって何?

シトロンはそんなことで嫌いにならないって他人に対してクールそうな千景と至が言うのとてもグッと来ます。見えない絆と言うか、信頼関係があるんだなあ……。この2人がタンジェリンに優しくしているのもニコニコしてしまう。

シトロンに憧れていて、追いつけないと思ってるタンジェリンに「シトロンに勝ちたい」って言ってる真澄くんを充てるの凄く良いなあ……。

音楽は解釈が大切、それを聞いて芝居と同じだと思う真澄くん。そしてタンジェリンに胸の内を聞きます。

楽譜アレンジも出来る支配人、さすが!

咲也くんの口から曲名が明かされます。
そしてシトロン様の【春】への想いも語られます。春組に出会う前から春に対して思い入れがあったんだね。シンプルに泣けます。
シトロンを信じている、相談したいときは自分から言ってくれると伝える咲也くん。絆が深い、素直にその想いを伝える咲也くんかっこいいです。

もう帰ると告げるタンジェリンに「春組の公演は来週からだけど」っていう真澄くん……。タンジェリンだって舞台を観たいし、シトロンだって観せたいと思ってるって考えてるんでしょうね。真澄くん……!

甘えちゃダメだ、というタンジェリンに真澄くんは「甘えることは悪いことじゃない」と伝えます。良いメッセージですね。染みる。そしてこのことはこの劇団に入って学んだという。くぅ〜良い。

タンジェリンが明日帰ると聞き、やっとシトロンの胸の内が明かされます。
いやあここでガイさんに吐露するのめちゃ良いなあ。
シトロンの厳しさってタンジェリンの言う通り前提に「タンジェリンの心配」はあるんだけど、1番の理由は後ろめたさとか罪悪感からの迷走って言うのが……シトロンの人間らしさを感じられてもう、決壊。

そして真澄がタンジェリンのことをシトロンに伝えます。タンジェリンのためでもありシトロンのためでもあるこの行動。「王になりたくない訳じゃなく、大好きな兄に背中を押して貰いたかっただけ」ってシトロンも救われる言葉なんですよね……。思ってるほど子どもじゃないって言うのも、子ども扱いされがちな真澄くんだから心から言えることな気がします。
素直に自分の気持ちを伝えることってとても大事なんだなあ。

今まで完成していなかった楽曲が、シトロンの家族である春組のおかげで完成する……そしてそれを大好きな家族であるタンジェリンに贈る……。これはエモめきピッカーンだ……。涙涙

あれですよね、真澄くんも古市くんも芝居、大切な仲間に出会えたのって監督がキッカケだからそりゃどんどん監督を拗らせちゃうよね。

これだけ一緒にいても知らないことばかり。お互いに、これからもきっといろいろ知っていく。良い言葉〜〜!まだまだこれから先があるんですよね、たまらん。
シュクラン、ありがとうと呟くシトロン様ー……!短い言葉ですが、想いがたくさん詰まってそうです。

「春ヶ丘Quartet」お話もとても好きです。
幼い頃ピアノを習っていたこともあって、音楽系のお話って好きなんですよね。音楽ジャンルで一番感銘を受けた漫画は「ピアノの森」です。オススメ!


~はじまりはカルテット~

この楽曲ですが、作業中にapple musicをランダム再生しているときに初めて聴きました。まだ、このストーリーを読んでいない時です。
知らないイントロ、流れる涙、止まらない嗚咽。
え!?何これ!?なんで泣いてるの?しかも嗚咽するほど!

驚愕でした。

私はそもそも感受性がアホだから曲の旋律を聴くだけで涙を流すことなんて日常茶飯事。(出勤中の電車で泣くレベルで涙腺がガバガバ)
でもさすがに楽曲だけで嗚咽は初めてだ。(思い入れや意味などを感じて嗚咽することはある)

怖すぎる、一体私の体に何が起こっているんだ―――……!?

さすがに作業の手を止め、この楽曲を調べました。
何故涙が出たのか。私を泣かせたのは恐らく「遺伝子」であろう。

この楽曲を制作したのは「Yu(vague)」さんです。舞台版A3の楽曲の制作をされている方なのですが、私の遺伝子が反応したのはそこではありません。

私は「プリティーリズム」という作品が大好きです。

学生時代に出会い、自分の持つ価値観、考え方などがひっくり返った作品で、あと普通にアニメとしてはちゃめちゃにおもしろいと言うことでめちゃくちゃハマりいまだに大好きで何度も見ているアニメです。そのためプリティーリズムのスピンオフ作品「KING OF PRISM」も映画館に何度通ったか数えたくもないぐらい視聴し、涙を流しました。
その映画の主題歌を制作していたのがYuさんな訳です。

体に刻まれていたんですよ。教え込まれてたんですよ。Yuさんの奏でる旋律を聴くと泣くようにと……。

私は音楽の力の偉大さを体感しました。

マジで音楽で世界征服出来るんじゃないか?と怯えました。

ちなみにA3のライブ1日目に現地へ行ったんですが、はじまりはカルテットのイントロで嗚咽しちゃって終わりました。

~はじまりはカルテット嗚咽事件 終わり~


この孤高の顔もシトロンの一面なのだろうと思う監督ちゃん良いですね。
本来なら真澄くんの方がエニスに近そう。

絆が生まれ、1人じゃ音が足りないエニス先輩とエニス先輩が居ないと音が足りないカルテット。なんて美しいんだ。

どんなところでも輝くと言われるシトロン様~~~(^⁻゚)b

やっぱみんなでわちゃわちゃ騒がしく笑っているのがシトロン様と言うかA3らしくて良いですよね。

2000回くらい公演したいぐらい大好きな舞台になったというシトロン様涙涙

タンジェリンからザフラ国皇太子としてザフラで公演してほしいという依頼を頂きました。
次への繋がりが。そんなこんなで我らの足跡は続くんだなあ……。

「やがて来る春を思う。その時までは辛いことも苦しいこともあるけれど、誰の下にもいつか必ず輝かしい春が訪れる」
すごく素敵な考え方。ヨッシャ頑張ろう!という気持ちになります。

ずっとシトロンのようになりたかったタンジェリン。タンジェリンにとって「シトロンのような王様になる」ということは、嫌なことではなく【春】なんでしょうね。A3は全てを丸く収めますね。スッキリ!

叙勲を受けるガイさんに、「お前のためにはまだ春は弾かない」とずっころばしを贈るシトロン。これからもずっと一緒に居ると言う言葉に思えて素敵です。


まとめ
春は素晴らしい季節。