シアワ星

お城です。

DYNAMIC CHORD feat. Liar-S 〜みんなはLiar-S好き?俺は大好き

お疲れ様です。ひとまずLiar-SのEDを全員分見たので簡単に感想を書きます。

 

DYNAMIC CHORD feat. Liar-Sについて

 

 


まず、めちゃくちゃおもしろかったです。


正直こんなにおもしろいと思わなかった。rêve parfaitをプレイした段階だと他のバンドもやりたいな〜とは別に思わなかったんですが、Liar-Sはシナリオがすごくおもしろくて他のバンドもプレイしたいって思いました。レヴァフェはつまらなかったのか?と聞かれたらそんなことは無かったんですが、おもしろさの種類が違いました。私はキャラ萌えよりもストーリー重視と言うか、テキストのおもしろさが何よりもツボにハマるタイプのオタクなのでLiar-Sはめちゃくちゃハマりました。


ちなみにプレイした順番は

結崎芹(以下芹さん)

檜山朔良(以下サクラ)

珠洲乃千哉(以下チヤ)

榛名宗太郎(以下ハル)

です。


まず芹さん√なんですが、ビックリするほどおもしろかった。

いやしかも私アレなんですよ。芹さんの√のあらすじって友達から聞いてて、しかも芹さんのファンブログまで読んでたから芹さんが何者なのか、この後何が起きるのかも知ってたんですよ。

でもね、共通ルートを読んで芹さんが気になって仕方なかったんですよ。

この時点で凄い文章力だ……って思いました。なんかこういう褒め方すると上からみたいに見えちゃってどう言うのが適切かわかんないんだけどめちゃくちゃ引き込まれたんですよね。

 

だって私知ってるのよ!芹さんが何者なのか!この後仁菜ちゃんに何をするのか!

 

でもね、芹さんが何者なのか何を考えているのかすっっっごく気になっちゃったの。

最初はチヤ√をやろうと思ってたからチヤの選択肢を選んでチヤ√に進んだんですが、気になって気になって仕方なかったから初めからにして芹さん√に進みました。

そして読み進めて、めちゃくちゃおもしろくて芹さんのことが大好きになってしまいました。

人間的感情の描写がすごく良くて、人間臭いキャラクターが大好きなのでとても刺さりました。あと、単純にストーリーの構成がすっごく良かった。

 

Liar-Sのテーマって「嘘」だと思ってるんですが、その嘘つきであるLiar-Sの主人公に素直で嘘なんてついたことなさそうな仁菜ちゃんをあてるのもめちゃくちゃ良いなあって思いました。

芹さん√では仁菜ちゃんがちゃんと夢を見つけて(しかもLiar-Sに関連する夢)それを芹さんに報告するのがまためちゃくちゃ良いというか綺麗なストーリーだなと思いました。そうだよね自分の夢を見つけるってお話だったもんねめちゃくちゃグッと来ました。

見栄張って誰にも本音を見せなかった芹さんがサクラにぶつかるのもアツかったね。かっこわるいことが出来る人はかっこいいんだぜ、芹。

芹さんってまあ最低なことをしてるんですよ。仁菜ちゃんに対して。でもその最低行為に至った感情を芹さんが吐露するシーンを見ると理解が出来ると言うか、「そうか、お前も苦しかったんだな……」って思えました。最低行為ではありますが、正直それは仁菜ちゃんと芹さん当事者の問題であり、仁菜ちゃんが芹さんのことを許していると言うか(そもそも芹√の仁菜ちゃんは芹さんに好意を抱いてる状態から始まるので芹さんに優しくされたり求められるのに喜んだり受け入れたりしてる)受け入れてるので私はその行為をバッシングする気は全くないです。当人同士で解決してるならそれで良いんじゃね?って言う感じですね。

 

ちなみにLiar-Sをプレイする前に「プレイ後の自分の各キャラへの感情予想」を立てたものがあります。

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確かに「芹だって生きてるんだよな」的な感情は抱いたんだけど、正直芹さんのことこんなに好きになるとは思わなかったよ。ただ芹さんの感情ってとても人間らしく誰にでもありそうなものだからこそ、芹さんの立場を想像して感情移入出来ないと好きになるのは難しいキャラかなとも思います。私は他人に感情移入しやすい感受性モンスターなのでめちゃくちゃ刺さりましたね。


他√の感想なんですが、やっぱり衝撃だったのはサクラ√です。


あのね、この人、本当にやばいよ。


マーーージですごいなって思った。居るもんこういう人。


何が凄いってこの人(ヒノヤマサクラ)乙女ゲームの攻略キャラってところなんですよ。

個人の解釈ですけど、サクラってものすごく受身なんですよね。そして話を聞いてると「自分に自信がない」と卑下しつつもうまくいっていないのって「周りのせい」なんですよ。

自分がいくら頑張って歌っても周囲が評価してくれない、とサクラが言うんですけどこの言い方がどう見ても「評価してくれない世間が悪い」って言い方なんです。ものすごく被害者面だなあと思いました。

「音楽を求められない」と言う点で別に私もサクラが悪いとは思ってないです。と言うか誰が悪いと言う話では無いと思います。まだデビューして数年だしそんなものでは?って思いますね。でもLiar-Sがそう思えないのはまだ若いからだろうなあと思えるので、この悩み方と拗ね方はめちゃくちゃリアルで良いなと思いました。

でもサクラは「世間が悪い」みたいな言い方してるんですよね。サクラって受身で世界が狭くて被害者面してて承認欲求が強い人なんだなって思ったんですが、現実では見たことあっても乙女ゲームではこういう人は見たことないですよ、私。

しかもこのサクラの「受身の姿勢」って治らないんですよ。最後まで周りにやってもらって解決してました。このキャラクターの一貫性マジで凄いなと思いました。成長と変化が著しく無いと言うか。ストーリーの起承転結が劇的じゃないんですよ。このキャラクター描写マジでスッゲェ……って衝撃でした。

受身、被害者意識はバッドエンドの逆ギレするサクラがものすごく顕著でした。しかも私このバッドエンド2回見たからね。二択の全然難しくないゲームでバッドエンド2回続けて引くってそんなこと無かったよ……。

私はヒノヤマサクラのこと嫌いじゃないし、むしろ最近は大好きになってきたんですが相性はめちゃくちゃ悪いなって思いました。私はサクラのこと嫌いじゃないけどサクラは私のこと嫌いだろうな……。って2回目のバッドエンドを見た時思いました。

 

チヤ√は打って変わって突然普通の乙女ゲームみたいになっててそれはそれでおもしろかったです。チヤニナがかわいくて終始ニッコリしてた。チヤのキャラクターもサクラや芹さんと違ってどちらかと言うと二次元寄りだなと思ったよ。

個人的にかなりウケたのが、この√だと仁菜ちゃんがサクラに全く構わないのでサクラが歌わなかった理由がただの気まぐれっぽく見えたところです。先にサクラ√やってて良かった〜。笑いました。

でもチヤ√ではやっぱりちゃんとチヤ自身が考えを改めてサクラに直接ぶつかってたのでやっぱりサクラとは違うんだなあと思えました。本当にヒノヤマサクラのキャラ描写すごいよ。


そしてハル√ですが、これは全員拾ってすっごく綺麗でスッキリするとっても良いお話でした。またハルが嫌なところの無い子だから余計爽やかと言うか(過去は全く爽やかじゃないけど)読み手に気になる所を生まれさせないお話だなあと思いました。芹さん√も個人的にはめちゃくちゃ好きだし、綺麗だったけどなにせ芹さんのやっちまったことが爽やかじゃ無いので万人受けはしないかもなって思ったので、ハル√は万人受けする全員救えるお話だったんじゃないかなって思いました。加賀さんとまで仲良くなれた。私ももちろんだあいすき!

私が再三何もしねぇなって言ってたサクラにまで見せ場がありました。みんながみんなの背中を押して協力する姿めちゃくちゃ良かったです。

あと一番泣きました。サクラがチヤとハルと話して泣くシーン、ハルに振られるシーン、ハルに突き放されるシーン、芹さんの吐露シーン、ハルの告白シーン。マジで本気で泣きました。泣きすぎで今めちゃくちゃ頭痛いです。

各√を見てキャラクター全員に思い入れが生まれた所で見るから各シーンが心に響いたんだろうなあと思います。私はLiar-S、4人全員すごく好きです。サクラもダメダメシーン見ると「こいつなんなん?w」とは言うけど好きだね。楽しそうなサクラはただただおもしろいし。


Liar-Sはストーリー、テキスト、ボイスとノベルゲームの良さがとても良く出ているゲームでした。あと長さも自分的にすごくちょうど良かった。長すぎず短すぎずって感じで。


Liar-Sがあまりにも自分にハマる作品だったので、この上りに上がったハードルをKYOHSOとapple-polisherは越してくれるのかしら……とドキドキしています。と言うことで私はこの後篠さん√をやって心を破壊しようと思っています。

 


みんなLiar-Sのこと好き?

私は大好き!!!!!!