シアワ星

お城です。

DYNAMIC CHORD feat.[香椎亜貴] 〜今日からね僕はルシファー推しってことで

ずっと気になる気になる言っていたルシファーこと香椎亜貴の攻略にとうとう踏み切った。


今回私が購入、プレイしたのはDYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] Append Disc 甘く激しく魂震えるバンド恋愛ADV」である。

初めは真っ先にルシファーを攻略する気満々だったが、「ルシファー√は最後にやった方が良い」というご教示をいただいたためグッと堪えてrêve parfaitの他メンバーの攻略を先にすることにした。

※※この文章は考察とか評論とかそんな大それたものじゃ無く本当にただただ思いのままの感想です。※※

私が攻略したのは以下の順番だ。
百瀬つむぎ(以下ももくん)

月野原久遠(以下バナペン)

香椎玲音(以下レオン)

香椎亜貴(以下亜貴ちゃん)


先程「グッと堪えてrêve parfaitの他メンバーの攻略を先にすることにした。」と記述した。嘘である。
ゲームをプレイする直前に公式サイトを覗いたのだが、その時「この子!!!」となった子が居た。
ももくんである。
私はグッと堪えることはせず真っ先にももくん√を進めたのだ。

百瀬つむぎはいいぞ編
まず、私は乙女ゲームだと高確率で「後輩キャラ」にぞっこんになる。年下男子×年上女子がとんでもなく好きなのだ。私の好きな乙女ゲームにVitaminってゲームがあって、これシステムがまずめちゃくちゃおもしろいんだけど主人公が教師で攻略対象が全員教え子なのでパラダイスだったね。
ももくんもそれはもうかわいらしく、ヤンチャ(マイルドな言い方)なんだけどとても素直で理緒ちゃんに懐いていく様がとても微笑ましく、近所のおばちゃんみたいな気持ちになれました。
本項ではももくん√の中身には詳しく触れないが、悲しい過去やトラウマを背負いながらも本人の根が明るいからなのか、そこまで重苦しい内容では無かったように思える。他のキャラの√でも彼ならトラウマを乗り越えられる気がすると思える頼もしいキャラクターだった。

それでは香椎亜貴の話に戻そう。
亜貴ちゃんはどの√でも「優しく頼りがいがあるように見えるけど心に闇を抱えてるのでちょっと心配」みたいなキャラだった。
それがかなり顕著に現れていたのがバナペン√だろう。正直メイン攻略キャラのバナペンに集中出来なくなるレベルだった。(他人の√なんだからもっと遠慮してよ!!!)
バナペン√は簡単に説明するとバナペンが共依存している元カノから離れるストーリーだった。
バナペンは女の扱いうますぎる高校生とは思えん男なんだけど、過去に好きだった子を束縛しすぎて大失敗をしたと言う経験があったからこそなのだろう。(過去の話聞いた時に「なるほどなあ」って納得できたけど年齢設定はやっぱちょっとおかしい)
そしてこの「過去」にめちゃくちゃ出張ってくる男がおり、それが香椎亜貴だったのだ。過去にって言うかバナペン√で何故か亜貴ちゃん主体のスチルがあったり「もしかして亜貴ちゃん自分のターンだと勘違いしてる……!?」と心配になった。
さらにバナペンの元カノに罵声を浴びせるシーンがある。それはデジモンアドベンチャー02第19話でタケルがデジモンカイザーをボコボコにしたシーンを彷彿させた。
バナペン√の亜貴ちゃんは本当に「どうした!?」なのである。
うーんまあ読んでたらなんかまあ察しというか……ちょっと朧げなのだが元カノに向かって「人のものに指紋ベタベタつけて奪っていくのチョームカつく」みたいなことを言っており、親友で大好き()なバナペンを盗られたことに対する妬みが含まれているのだと思われる。恐らくバナペンは亜貴ちゃんのものではない。
ももくんに飛び付いたけど本来の目的である「香椎亜貴の攻略」を忘れているわけではないので、共通やももくん√でも亜貴ちゃんの存在には着目していたのだが、まさかバナペン√でここまで主張してくるとは……。胸のドキドキ、止まらないよ!と言った感じである。ちなみにバナペンもなんだかんだ主人公に背中を押されずともこの波乱を乗り越えられそうな人物である。あとすっごく鳥海〜!!って感じのキャラだなって思った。

さて、続いてはレオン√なのだが……。

かなり不安があった。

まず、ここまでプレイし香椎亜貴と言うキャラクターに対して「この人レオンやバナペンが居なくなったら精神おかしくなりそう」という心配が生まれていた。

今更だがrêve parfaitと香椎亜貴の関係性について簡単に説明する。
亜貴ちゃんとレオンは血の繋がった兄弟であり、家庭の事情で現在別居中である。バナペンとは中学時代からの親友で、バンドはレオンのために亜貴ちゃんとバナペンが作ったものである。ももくんは全員が高校生になってから知り合い、バンドメンバーに迎えられたのだ。
ちなみに主人公である理緒ちゃんは香椎兄弟と幼馴染で亜貴ちゃんとは一緒に登校するぐらい仲が良く、バナペンとも中学時代から交流があると言う設定だ。
この時点ではただの憶測だが、私は共通、ももくん、バナペン√を経て「絶対この人(亜貴ちゃん)レオンやバナペンに依存してる!!!」と思ったのだ。
何故そう思ったのか。今度は香椎亜貴そのものについて簡単に説明をしたいと思う。 亜貴ちゃんは母親から疎まれ育ち、両親が喧嘩を繰り返した後に離婚したため「愛だの恋だのを信じられない」人間になってしまったという悲しいキャラクターである。そんでもって普段はとても優しいイケメンお兄ちゃんなのに書いた歌詞はとんでもなく闇深く恐ろしいと言うなんかもうこの人絶対ヤバいよって臭いが全く隠せていないのだ。
数々の乙女ゲームで得た経験上、この手の「誰にでも優しいけれど過去が壮絶そうなキャラ」は、蓋を開けると自分が信頼できる人間以外は一律でどうでもいいがちなのだ。亜貴ちゃんがどうなのかはまだわからないが、私は「絶対そう」と決めつけた。

そしてもうひとつ、不安を増幅させた理由はレオンと理緒ちゃんの関係性だ。
レオンと理緒ちゃんは過去に一度だけ付き合っており、ちょっとしたすれ違いで別れてしまったのだ。もうね、共通〜バナまでやったら分かるんですよ。レオンは個別√に入らなくても理緒ちゃんのことがね、好きなんです。どう考えても理緒ちゃんが第一なんです、レオンは。
レオンが理緒ちゃんとくっついたからって亜貴ちゃんから離れるなんてことは無いだろうけど、レオンは余りにも理緒ちゃんのことが好きすぎなので亜貴ちゃんに割くリソースは確実に減ると思うんです。亜貴ちゃんが1人になってしまうんじゃないかって心配になりました。しかもバナペン√を見た後なので、ヤバ亜貴ちゃんのインパクトが強くて余計に不安になってるんですよね。心配って言うか恐怖に近いかもしれません。何しでかすかわからないみたいな。バナペンと理緒ちゃんがくっついた時はここまで心配にならなかったんですが、レオンと亜貴ちゃんは近すぎるんです。バナペンは所詮他人ですからね……。
これはね、本当に勝手に私が心配してるだけで気にしすぎなんですよね。実際のレオン√では亜貴ちゃんの応援があってこそみたいな感じでしたから。(レオン√は亜貴ちゃんより成海ちゃんの方が悲しきけものでした。)

しかしこれが杞憂では無いことがわかります。

香椎亜貴√です。
香椎亜貴√でとうとう亜貴ちゃんの本心がプレイヤーにぶちまけられるのです。
亜貴ちゃんはレオンと理緒ちゃんがカップルになることを望んでいました。
しかしその気持ちとは別に「レオンが理緒ちゃんを好きになったこと」に対して「自分はレオンが大切なのにレオンは自分を選んでくれなかった」とマイナス感情を抱いていたことが発覚するのです。(ここのお気持ち表明は理緒ちゃんではなくプレイヤーのみに語られます。)
バナペンに対しても同様の気持ちを抱いており、さらに元カノが亜貴ちゃんにとって思い入れゼロなうえ「あの女のせいでバナペンがクレイジークレイジーになっちゃった!」と言うことで怒りもありました。(話だけ聞くと元カノだって被害者じゃねって思うケドネ)
しかし香椎亜貴はまだ止まりません。
レオンが理緒ちゃんと距離を置き、バナペンが元カノと別れた際に亜貴ちゃんは「とても喜んだ」のです。2人とも円満な別れでは無く傷付き悲しみの別れだったにも関わらずです。
それは何故か。
「2人がまた自分の元に戻ってくる」から。

ヤバすぎる!!!!!!

亜貴ちゃんは母親からは疎まれ育ったと説明したけど少しだけ補足します。母親はレオンのことはかわいがっていた、と言うのです。レオンの話を聞く限りレオン本人に愛があると言うよりレオンの持つ才能をかわいがっていたって感じだと思う。亜貴ちゃんも成功した時や、母親の役に立った時だけ褒められたそうです。
亜貴ちゃんはそのせいでとんでもなく自己肯定感が低く愛に対して劣等感を抱えています。亜貴ちゃんからは「とにかく誰かに愛されたい」と言う思いがかなり受け取れます。多分愛を受け取ってるレオンの姿を身近で見てた、誰かに愛される姿を知っているからこそ自分も愛されたいって思うんじゃないかな。これすら無かったら本当に愛だの恋だのを信じていない子になったと思います。
余談ですが、「こんなものあり得ない」と口に出して言う人は本当は誰よりも「こんなもの」を信じているらしいです。はなから信じてない人はわざわざ言いませんから。亜貴ちゃんは「愛だの恋だの」を本当は誰よりも信じ懇願しているんでしょうね。
しかもこの「ヤバすぎる感情」の何がヤバすぎるのかって、亜貴ちゃんの自己否定と劣等感をさらにあげてしまう原因になってしまうところなのです。

亜貴ちゃんはこの感情を誰にも伝えていません。
レオバナの心配をし寄り添いつつ裏では自分の利益のみを考え喜んでいる。
→そんな自分は超汚く愛される価値がない。
となってしまうのです。

ああ なんで こんなことに

2人が悲しんでるのに喜ぶ自分に対して罪悪感を抱くってことはとても優しい子なんですよ。本当に相手のことを考えない人間なら「そんな自分は汚い」なんて発想が生まれないはずです。

個人的にリアルだなと思ったところが亜貴ちゃんと母親が別に絶縁してないところですね。亜貴ちゃんは母親に嫌悪感抱いてるんだろうなって感じなのに突き離せない感じが、すごく、リアル。
亜貴ちゃんって劣等感から育っているような子なのでそりゃ根源である母親を根絶できませんよね。それが無くなったら何も残らなくなると言うか、完全に支配されちゃってるんでしょうね。亜貴ちゃんが何より欲しがってる「愛してくれる可能性がある人」なことには変わりないし。(ほぼゼロだと思うけど亜貴ちゃんにとってはゼロと思い切れないポジションだと思う)

き、キツ〜〜 香椎亜貴、キツ〜〜

亜貴ちゃんは「自分さえ生まれなければ良かった」と言う思いを前提に生きています。
亜貴ちゃん√はざっくり言うと理緒ちゃんが亜貴ちゃんにとにかく猛アタックをするお話になります。亜貴ちゃんも理緒ちゃんに想いを寄せており早い段階からプレイヤーには両思いだってことが知らされます。
しかし、うまく行きません。何故か。

レオンの存在です。

先ほども言いました。レオンは理緒ちゃんのことが好きで亜貴ちゃんはそのことを知っています。そして亜貴ちゃんはレオンのことを何よりも大切にしている。そのためレオンと理緒ちゃんがカップルになることを望んでいるのです。
しかし理緒ちゃんは自分に想いを寄せてしまった。
そのためレオンは理緒ちゃんに振られてしまう。
「自分さえいなければ」レオンと理緒ちゃんはうまく行くのに、とまーーーーた自己否定が始まります。
どうしてうまくいか〜ないんだろ〜🎵🎵
亜貴ちゃんなんですけど他のキャラはクリスマスまでなのに3月まで続きますからね。引っ張るねえ!!いやまあ確かにすんなりうまくいったら嫌だけどね。いやっあんだけ拗らせておいてお前〜!アレはポーズか!?ってなっちゃうからね。
亜貴ちゃん√の最後は「良かった!ハッピー!」って嬉しい気持ちより「や、やっとだぜ……」って言う達成感が強かったです。√的にも追加コンテンツだからか一番丁寧だと感じおもしろかったです。それに乙女ゲームの男はヤバければヤバいほどおもしろいみたいなところがありますからね。
亜貴ちゃん√は「亜貴ちゃん自身に亜貴ちゃんの肯定をさせてあげる」お話でした。亜貴ちゃんだけは他の√でも彼なら大丈夫だよ!とは思えません。

ゲームクリア時は「フフ、亜貴ちゃんたら困ったちゃんでカワイイわね☺️」みたいにやや落ち着いた感じでしたが、その後私は「香椎亜貴サイコォーーー!!!」とテンションテンアゲ状態になります。

香椎亜貴サイコー状態にさせてくれたのは「DYNAMIC CHORD love U kiss series vol.10 ~Knight~」と言うCDのおかげです。

このCDは本編終了後の順調にお付き合いを育んでいる様子を収録したシチュエーションCDになります。このCDの亜貴ちゃんマジでオモロ良かったです。
なんと言うか香椎亜貴√はこのCDを含めて初めて完成するって思いました。

なんとこのCDの亜貴ちゃん!完全に幼児退行をしています。

亜貴ちゃんの根源って「幼少期の思い出」が全てなんだなあって言うのがよく分かるって言うかぁ。。。亜貴、やっぱり母親から愛されたかったしもっと子どもらしく甘えたかったんだな……って言うのがすっごく伝わりました。そんでもって今は理緒ちゃんから愛をはちゃめちゃに貰ってはちゃめちゃにかわいがってもらってるんだなって言うのがすっごくわかる。今日からね亜貴ちゃんは赤ちゃんってことなんですよ。素晴らしい!!!!!!

余談ですが私の好きな漫画家に石田拓実さんって言う作家さんが居て、この方の作品って母性を求める男キャラがすごく多くて。亜貴ちゃんっぽいキャラクターがいるわけじゃ無いんですけど亜貴ちゃんを見ていたらめちゃくちゃ思い出しました。そして私は母性が足りて無い男キャラがめちゃくちゃ好きなんだろうなって実感しました。
初めの方で年下男子×年上女子が好きって話したんだけど、年下の女の子に母性を求めアホほど寄りかかるベイビー年上男の図も超好きなんですよね。つまり理緒ちゃんは亜貴ちゃんの恋人であり母親でもあるんですよね。うん、いいですね!!ゾクゾクします!!

それでは最後に統括です。
私、香椎亜貴というキャラクターめっちゃ好き!!!!!!

次はチヤくんにうつつを抜かしたいと思っています。アデュー!