シアワ星

お城です。

DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO〜八雲に幸あれ

お疲れ様です。
今回はDYNAMIC CHORD feat.KYOHSO Append Discの感想を書いていきます。やっと終わったよ〜!


キョーソーですが、シナリオの作り方はレヴァフェと似たタイプかなぁと思いました。短くてあっさりしてました。
あと主人公のタイプもレヴァフェとキョーソーは自己投影向きでライアーズは主人公込みで物語向きって感じたかなあ。
理緒ちゃんは最強系主人公みたいな。なんて形容すれば良いのかしら。地味だけどモテるイケメンに囲まれていたり、オシャレするとかわいくて周囲の友人からも褒められたり、理由はわからないけどモテてたり。なんかいろいろ強い。
仁菜ちゃんは設定も多く、過去の出来事まで細かく描写されてて、ライアーズとのキャラ位置の対比だったりストーリーありきなキャラだと思いました。
このはちゃんは無個性主人公って感じでした。ときメモに近い感じ?
私は一言も喋らないタイプのキャラでも1人の登場人物として見る自己投影しないタイプなので、一人称視点のノベルゲームだとこのはちゃんは少し物足りなかったです。
ただこのタイプが違う所って、根幹は同じゲームだけどターゲット層はバラけそうな作りで素敵だなあと思いました。乙ゲーマーって色んなタイプが居るだろうし、いろいろ楽しめるのとても良いね。

そしてお話自体はどれも面白かったです。ただヨリト√は途中から注意力がとっ散らかってしまった。これはプレイした順番が悪かったかも……。

今回のプレイ順は

諏宮篠宗(以下篠)

英時明(以下トキハル)

黒谷優(以下優)

城坂依都(以下ヨリト)

です。前半3人のパンチが強すぎてヨリトさんがすっごく普通に見えてしまったね……。ブラックではなくスタンダード乙女ゲでした。

こういう√一本筋キャラ固定の乙女ゲームだと、他キャラの深掘りってあまりされないのでプレイ順でかなり印象変わるなあと思います。
今回篠を一番最初に攻略したもんだから、その後どの√やってても篠が出てくるだけで面白かった。
篠はビジュアルと雰囲気がドストライクだったから真っ先に攻略したのに何故かおもしろい枠に収まってしまった……。マジレス天然ボケって罪だねぇ。おもしろい避けても、ビジュアルもドタイプだし深いこと考えない素直な方なので純粋に好きです。ただ8年ぐらい一緒に居たらムカつくかもしれないけど……。
篠√は詳細な感想を書いてたので貼っておきます。
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途中飽きてしまったけど、ヨリトのキャラクターはとても好きです。ヨリト×このはちゃんも、ダイナミックコードのカップルで一番萌えました。
ヨリトって他3人の√で背中を押す立場と言うか、先陣切って物語を動かす所に居ました。トキハルもその立場とかなり近いのですが、先陣切ると言うよりはサポートに近い印象でした。似たような言動でもキャラクターの色が出てますね。
キョーソーはヨリトが作ったバンドで、みんなヨリトに誘われたから居場所が出来たって言うのがかなりエモい。ヨリトのカリスマ性をビシバシ感じます。あとキョーソーはすっごくバランスが良い。どこかの嘘つきバンドとは大違いですね。
ヨリト√で他メンバーが手を差し出す展開があったらかなりエモエモだったけど、このエモさは他3人の√やったうえでしか生まれないし、多分ヨリトって最後に回すキャラとかストーリーじゃない気がするのでこのはちゃんとの関係性をメインに進むって言うのが正解な気がします。
ヨリト√やってて一番恐怖を感じてしまったのがトキハルでした。何に恐怖を感じたってトキハルのバッドエンドですよね。キョーソーって人の死に呪われてるキャラが多いのに、その中で自殺をするって言う。無自覚ながらもキョーソーのことをあんなに大切に思ってるトキハルがですよ。全√通し、一番真摯的に仕事をしていたのもメンバーのこと気遣っていたのもトキハルだったなって思うんですが、そんなトキハルがただ恋愛に失敗したからって死んじゃうんです。この死に仕事や友人に対する思いやりなんてゼロなんですよ。
お、重すぎる!!!
正直トキハルだけはグッドエンド後も全く安心出来ません。トキハルはセックス依存症なので、このはちゃんが遠出するとかタイミング合わない時とか大丈夫なのかな?ってめちゃくちゃ心配になります。純粋に病院に行った方が良いと思います。

緩急話題〜篠の好きなセリフ
美味いものはなんでも好きだぞ!
おお! アカペラ!
お前が欲しがってたあのピアス、隣駅の雑貨屋で見つけたぞ!

誤解されそうですが、トキハル√自体は面白かったです!トキハルのことも普通に好きです。俺を営業してのくだりはちょっとウケたけど
件のバッドエンドだって演出がめちゃくちゃ良かったです。消えるBGMに、何を考えてるかわからないトキハルさん。そして唐突な葬儀。これすごいなあって思いました。トキハルの死って本当に突然なんですが、作中の人物にとっても同じだと思うんですよね。描写しないことが逆に描写になる表現力。
最期の言葉や遺体がなかったり、そして届く手紙と謎が多いんです。真意が分からないという不気味さ。このスタッフで脱出系ホラーノベルゲーム作ってくれ〜〜!!と思いました。ただ、ヨリトは、辛い。
あとトキハルと言えば優√でトキハルが「優のこと好きなの?」みたいなこと聞くシーンで、もしかしてトキハルはこのはちゃんのこと気になってたのかな?とか思っちゃって胸がキュッとなりました。

そして最後に優√ですが、キョーソー編で一番面白かった。一番好きでした。

このお話は展開と構成がめちゃくちゃ好き。
記者会見シーンがめちゃくちゃアツイし、EDの優のMCなんてめちゃくちゃ泣きました。分岐EDじゃなくて本編に入れても良いよ!って思いました。
優√の冒頭って、このはちゃんが周りが見えなくなり1人で何とかしようとして失敗をしちゃうんですが、過去が晒された時に優も1人で何とかしようとするけど、他のメンバーがそれをさせずクロウさん含め周りに助けてもらって解決するんですよ。
お話の構成が良過ぎる〜〜😭😭😭😭
クロウさんの使い方もすっごく良かった。優√をやってたからヨリト√のクロウさんが入ってこなかった気がします。乙女ゲ的にはむしろヨリト√のクロウさんの使い方が王道なんだけど、「お前そんなことしてる場合ちゃうやろ」ってどこかで思っちゃった。でも【付き合っていない男女、第三者の介入、生まれる嫉妬心、付き合ってないため文句も言えないもどかしさ】はサイコーなのでモエモエはたくさんしました。ヤキモチうまい、ヨリコノサイコー。
ただひとつ、優√のこのはちゃんが全く好きになれなかった。そのため乙女ゲームの醍醐味である主人公と攻略キャラの恋愛模様を楽しめなかったのでちょっとだけ悔しかったです。このはちゃんのことを好きになれれば、優も芹さんと並んだかもしれない。
そんなこんなでキョーソーでは優が一番好きです。ポストヒノヤマと聞いてたんですが、全然そんなことなかった。
優はセックス依存症に見えて違うんだろうなと思いました。付き合った後「嫌がることはしない」ってこのはちゃんを抱かないんですよ。あくまで性ではなく生を求めてるだけなんだなあって。だから優は最初に出会った女性が悪かったんじゃないかな……。最初にこのはちゃんとか(あと篠みたいな)普通の女の子に出会ってたら、セックス以外で生を感じる方法を見つけられたのではって思います。物語以前の描写はあまり無いので憶測でしか無いんだけどね。

キャラの好感度で見たらキョーソーが一番好きかもしれない。みんなすごく好き。
キョーソーは年齢層が高く、どのキャラも頼りがいはありつつも100%じゃない所が好きです。しっかりしてるって言うんじゃなくあくまで大人だから大人に見えるだけと言うか。彼らの持つ大人らしさと子どもらしさはすごく人間らしかったです。

そしてついに!次回でダイナミックコード!ラストです!
アッポリはもうインストール済なので後はプレイするだけです。ただかなり長めと聞いてるので体制を整えてからじっくり進めていこうと思います。
それではアデュー!