シアワ星

お城です。

A3!ストーリー感想④〜主人はミステリにご執心

前回です!

https://men9n.hatenablog.com/entry/2021/06/02/213302

 

改めて自分の感想文を読んでいる訳ですが、良いこと書きますね。わかりすい!(自分で書いてるんだから理解できるのは当たり前)

 

主人はミステリにご執心

冬組第二回公演。正直この話を初めて読んだ頃はまだ冬組の方向性がわかっていませんでした。

4幕の丞と東さんのひりつきが忘れられなかった……。その2人のお話は次回ですね。

 


今回の主役は誉さん。一見落ち着いた人が多い冬組の中で異端というか少し浮いている存在ですね。芸術家ゆえに言動がぶっ飛んでいて他人のことなんて気に留めなさそうなキャラクターに見えるのですが、人の心がわからないという悩みを抱えた人です。彼は心がわからない自分のことをサイボーグと卑下しています。ふふ、心が無い人がそんなことで悩むでしょうか?ってやつですね。(©お茶にごす。

 


冒頭シーン、舞台あるあるで日常会話を繰り広げる演劇ガチ勢のつむ、たー、監督。この3人組結構好き。あと丞になんだこれって言われる床で眠る綴すき。寝言で会話すんのヤバ。

ミステリーって王道ですが、おもしろく作るのって大変そうだなあと思います。昔ミステリー系の漫画を描こうとしたけれど知力が圧倒的に足りず諦めた思い出があります。

 

配役を決めるたー。ちゃんと役のイメージで配役の提案をしている所を見るとやっぱり演劇畑の人なんでしょうね。

主演に立候補する誉。イメージにも合っているということで異議無くそのまま決定。誉はなぜ立候補したんだろうね?

そして今回も「他人の考えていることがわからない」ことが壁になるようです。「役の気持ちがわからないから役に入り込めない」っていう問題は役者としては乗り越えなきゃダメなことなんだろうね。だから一番手に誉が来たのかなと思える。

 


誉の過去ターン。壊れた時計を指し「その時計と同じ」とおばあさまに言われる幼い誉。

ここでの誉の解釈って本当に誉ならではの解釈なんですよね。人の心が想像できないから起きたすれ違いというか。

人の気持ちがわからないため人のことを傷つけてしまうんだと落ち込む誉。彼の人を思う心は人一倍強く感じます。人の心を理解する=思いやりがあるでは無いんだなと思いました。

 

後ろに人がいると落ち着かない密。密はまだ謎に包まれているので理由は誰にも分りません。


幸くんに筋肉だるまと呼ばれるたー。草。


今回のキーアイテムになる懐中時計。先ほど回想に出てきた時計ですね。

回想を見るに苦い思い出があるのかと思いましたが、ずっと大切にしている所を見ると臣くんのように蓋をしたい思い出ではないみたいですね。

 

今回の公演と同様に寮でも事件が起きます。

推理を繰り広げる誉。しかし懐中時計の行方の見当が全くつきません。無くしたものは仕方ないと諦める様子の誉ですが、声や表情から心残りがあるように思えますね。あれはもともと不要なものだと言う誉は少し切なげですね……。

そして雄三さんからも役の気持ちを考えろと言われてしまう誉。やっぱここなんだね。

あと眼鏡の男が出てきました。


誉の気持ちは誰にもわかりません。

人の気持ちがわからないのは誉だけじゃないんですよね。

つむに相談を始める誉。相談が素直に出来ない誉から人間らしさを感じられます。恋人を傷つけてしまったことをずっと気にしている誉の姿はとても切ないです。

「人の気持ちがわからないのは当然」「鷺島が何を考えているのかじゃくて、自分が鷺島だったら何を考えるのか」誉なりの解釈でいいんだ、と答える紬。リーダーすぎる。さすが先生です。

今回の議題である「人の気持ちがわからないことの対処法」ってストレートに「人生で大切なこと」ですよね。ていうかA3のテーマのほとんどはそんな感じなんですけどね。


丞は時々ぬけてるよね♡


丞からさらっと渡される懐中時計。ま、まさかたーが犯人?!ではありませんでした。実は密が回収していたみたいです。誉の「不要だ」と言う言葉を素直に受け取り、渡すのをやめた密。しかし監督の話を聞いて自分なりに考えて行動に出ます。先ほどのつむと誉の会話とリンクしています。

たーって冷たい男に見えるけど実はお人好しだよね。


修理に出さなかった理由は「もし直らなかったら本当に不要になってしまうから」。あまりにも消極的というか、とても繊細な考えですよね。それに対して間髪入れずに「直らなくても大事なものなら不要ではない」と言う丞。コイツめちゃくちゃ良いな。と思い始めた瞬間だね。プリキュアのピンクになれる素質あると思う。


「相手の気持ちを正確に理解はできなくても、相手の身になって考えることはできる」。あまりにもストレートでわかりやすいメッセージ。ストレートな言葉が一番染みますよね。いや~マジで女児向けアニメだなあ。

誉はここでやっとおばあさまの気持ちを考えることが出来ました。回想の誉はとても幼いように思えました。誉はもう大人ですよね。おばあさまの気持ちを考えるまでとても時間がかかりました。でも時間はいくらかかっても良いんだと思います。遅いなんてことは無い、冬組のお話ではこのことを特に大事にしている気がします。


安心して楽しむたー。

 

公演です。
セリフの言い回しいいよね。皮肉めいた言葉遊びって見てて楽しい。あと冬組は演技派って言うのもあって普通に見入ってしまう……。

 


殺された草薙嬢の気持ちは誰にもわからない。

劇中劇のお話も普通におもしろいのにちゃんとストーリーとリンクさせてるの凄いわよね。ちゃんと組のイメージも保っているのにね。これを普通にやってしまうの、プロってすげえや。マジで。

 


なぜ誉は密の世話をするのか?自分が思っていたより密のことが好きだからだ!いいですね。この豪快さ。

誉は本当に人思いなんだろうなと思えます。人を傷つけてはいないか気にしたり、世話をしたり。

 


そして来たね。眼鏡の男。初見の時は新キャラやんけ!としか思いませんでしたが、このタイミングで現れた言うことは密を見つけて居ても立っても居られなかったんでしょうね。はやく家族になってほしい。公演ストーリーしか感想書く予定じゃないけどこうして読んでると流れでメインストーリーも読みたくなるし感想書きたくなっちゃう……。

 


今度は素直に小説の男ではなく自分の話として過去の出来事と悩みを打ち明け、「心が楽になった」と告げる誉。ここで感謝を述べることが出来る誉って本当に良いよねえ。実はボク、誉のことめちゃくちゃ好きで……。本格的に始める前に一番気になったのも好きだと思ったのも誉だったっていうのもあるし、何より誉がメインのストーリーってすごく好きなんだよね。誉自身が素直で嫌な感じがしないというのもあって読んでで気持ちいいって言うのかしら……。誉が持つ悩みも誉の人の良さを感じてしまう。多分人としてすごく好きなんだよね、誉のことが。おもしろいし素直だし良い人だし明るいし、あと尊敬も出来るというか。自分が素直じゃないタイプだから惹かれてしまうのかもしれん。見ていてストレス感じないキャラクターです。A3のキャラクターってマジでみんな同じぐらい好きというか全員同じ熱量で語れてしまうんだけど、それってやっぱりストーリーが良いからだよね。ストーリーが面白いから夢中になって読むし、夢中になって読むからキャラクターも入ってきて大好きになってしまう。キャラクターの動かし方もうまいんだろうなあ。良い作品に出会えました。圧倒的感謝・・!

 


まとめ

私は自分が思っているより丞のことが好きなようだね。